育児しながら舞台観劇したい

2018年に第一子出産。ミュージカル好き、2.5次元もたまに観る舞台観劇ヲタク

エンタメを応援したいのに配信視聴がままならぬもどかしさ

はい、愚痴です。
先日こんな記事を見ました。

style.nikkei.com

三谷幸喜の「大地」でさえ、配信を「10万人が見てくれないとペイしない」(毛利プロデューサー)

チケット代が劇場で観劇するものより配信券は安いのでそれなりの配信数が必要なんだろうな、と漠然とは思ってましたが、それほどとは…
まぁ、WOWOWも絡んでいる「大地」ですし、三谷幸喜さんなのでカメラ割とかもかなり綿密に打ち合わせたりしてるかもしれませんし、コストは他の配信舞台よりも割高にはなっていそうですが。

生で見るのと配信(映像)で見るのは違う

そんな事、ファンは百も承知です。
劇場で集中して体感することは何にも替えられない。
DVDが出れば買うけれど、記憶の中に大事にしまってあるのは劇場で目撃したシーンです。
だけど今は行きたくても思うように劇場に行けない。
だからこそ、配信をしてくれるのならばなるべく視聴して応援したい。
あわよくばこれまで興味なかった層に知ってもらえるかもしれないという期待を持って…
それなのに、もしかしたら主催側には

  • 思ったより配信数伸びないじゃないか
  • これでは配信で減収補填どころではない
  • 配信なんかに力入れないで、コロナ禍落ち着いたらまた前の形態に戻そう―

そんな風に思われていたら堪らない。
そこから配信の時間帯への不満が溢れてこんなツイートをしてしまいました。

というのも、以前からチラホラと

劇場に通えてたのに何で配信は(同じ時間帯なのに)見れないの?

的な観客の意見を見ていたからです。
もし興行側がそういう認識でいたならば、今の配信数だけで今後の方針決められてしまう…そんな危機感がありました。

そもそものライブ配信の必要性

とりあえず「配信するならば」の前提があった場合、一番コストがかからなそうと素人が考えるのがライブ配信です。
ディレイ配信、アーカイブ配信は多分版権との絡みでのコスト増、契約内容変更などありそうだし。
では、ライブ配信じゃなきゃ意味がないわ!!というコンテンツってどういうの?と考えると…

  • 会場と同時刻に「目撃」する事自体にも大きな意味があるもの
  • なるべくネタバレ回避したいもの
  • 実況しながら楽しみたいもの
  • 応援していると画面の向こう側にアピールしたいもの

私が思いつくのはこんなところ。
コンテンツに関わらず、ガチファンなら応援の意味だけで配信券買ってとりあえずログインして配信数に協力する、という事はあると思いますが、とりあえずそれは置いておいてw
ライブ配信が必要なコンテンツとしてはスポーツ観戦、応援したい系コンサート(アイドルとか)、新作コンテンツ、トークものとかかなぁ?と思うのです。
私が好きなミュージカルなどの舞台コンテンツや、どちらかと言うと「聴く」事重視なコンサートはどうでしょう?
別に「ライブ」に拘る必要はなくて、「集中して楽しめるか」の方が重要なのではないかと思っています。

配信コンテンツをどうやって楽しむ?

配信コンテンツはネット環境が整っていれば場所を問わずに見れます。
見るだけならばとりあえず見れます。
どこでも見れますが、そのコンテンツに没入して楽しむには時間と空間を視聴者側が整えなければなりません。

今はまだ、本格的なミュージカルではなく、コンサート形式で探りを入れている状態ですが、ライブ配信をされると12時・13時・18時あたりが開始時刻となり…家で見ようと思うと家族と同居の人は集中して見れていないのではないのでしょうか?
私はTOHO MUSICAL LAB.やSHOW-ISMSは夕飯の支度しながらiPadでながら見だったし、花組はいからさんが通るは子供のお昼寝の寝かしつけのBGMでした。

ドラマの状況を考えてみよう

在宅で映像を見て楽しむものといったら映画やドラマですよね。
よくよく考えてみれば、映画もドラマもテレビで放送するのはほぼ21時以降です。
それ以前は家族でわいわいしながら見えも差し支えのない番組が多い。
長年視聴者層を研究して番組表を作られているのだから、一般家庭である程度集中して見てもらうには21時以降、というデータがあるのでしょう。
それでも近年はいつでもどこでも手軽に見れるYouTubeや映像配信にユーザーが流れて、ドラマの視聴率が下がっていってますが…
高視聴率を取るのは、例えば最近ならば半沢直樹のようにみんなで突っ込みを入れながら実況するのが楽しい、ライブ視聴に需要があるドラマです。 となると、配信で見る時間帯も12時・13時・18時あたりはあまり適切ではないのでは、と思います。
ご飯時だから前後も忙しい…

もし権利関係で1回配信しかできないならば

配信の形態は以下のものがあります。

ライブ配信:要は生中継
・再ライブ配信:一旦サーバーに映像の全データーを保持して、ある時刻にライブ配信のように1度だけ配信
アーカイブ配信(ディレイ配信):一旦サーバーに映像の全データーを保持して、一定期間何度も視聴できる

色んな環境の人がいるので理想は必ずアーカイブ配信してもらう事ですが、海外モノなど版権が複雑なものは、アーカイブ配信をしようとすると大幅コスト増なんだろうな…というのは想像に難くないです。
そもそもコンサート形式になりましたが、JERSEY BOYSのライブ配信だけでも許可されたのは異例中の異例だったのだろうなと思います。
ライブ配信が需要のど真ん中のコンテンツはそのままでも良いとして、しっかりと集中して見なければ楽しめないコンテンツで、どーーーしてもアーカイブ配信は無理!という場合、私はせめてもの対応としてDMMがやっているような再ライブ配信で実際の公演時間から時間帯ずらしての配信を希望します。
個人的には23時以降…さすがにそれは無理かなw

舞台「刀剣乱舞」(通称:刀ステ)などDMM動画を利用しているところは、以前から再ライブ配信やディレイ配信がセットの見逃しパックが用意されてて手厚いな~と思ってました。
科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』 改変 いくさ世の徒花の記憶 特設ページ - DMM.com 動画
今回の刀ステはライブ配信+再ライブ配信+ディレイ配信で3,700円ですよ。安過ぎません?
パックにしないでバラ売りにしてもいいのになぁと思うのですが、そうするとコスト増になるなにかがあるのでしょうかね?

(番外)クラシックコンサートは

書いてて思ったのですが、クラシックコンサートで配信されてもホールで聴けないならただのお布施にしかならないのでは…
音良く配信するコストもかかるでしょうし、聴く側の音響がどうなっているか。
オーディオオタクならスピーカーやヘッドフォン色々持っているかもしれませんが、配信で補填が一番厳しいコンテンツなのでは…と思ったのですが、色んな試みをしているようです。
style.nikkei.com

音楽評論家の解説、歌い手の顔やピアニストの手元がよく見えるカメラアングルなど、リアルの公演とはひと味違う動画のノウハウを蓄積。
(中略)
公演に足を運びづらい子育て世代にも好評だったという。

確かに小さい子連れでクラシックコンサートは行きづらいから、これならむしろ配信の方が楽しめるかも。

まとめ

今の状況では見る側も新しい楽しみ方を模索していくしかないのですが、これまで愛してきたものがまた普通に楽しめる状況になってほしいし、元に戻ったとしても新しくできた手法は続けて、新規層の開拓にもつなげて欲しい。
配信儲からないからやーめた!とか、あくまで一時的な措置だから、とならずに、なんとか利益がでるように模索して、そのまま継続していただけるとありがたいです。