育児しながら舞台観劇したい

2018年に第一子出産。ミュージカル好き、2.5次元もたまに観る舞台観劇ヲタク

帝劇コンサートを配信と劇場で鑑賞して

東宝のミュージカルの歴史を辿るコンサート「THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE」を配信と劇場で計7回鑑賞したので、その感想と配信や販売について。
私が鑑賞したのは

Program A:配信2回、劇場8/15昼1回S席2階
Program B:配信2回、劇場8/21昼1回S席1階
Program C:配信1回

ちなみにチケット価格は税込で

S席15,000円、A席10,500円、B席5,000円
配信3,800円

初日の配信は散々だった…

初日8/14 18:00開演。
Program Aの初日でもあり、このコンサートの初日でもある大切な日。
この日は配信で見る予定だったので、夫にもスケジュールを伝え、なんとか普通に聴きながら過ごすように準備していました。
時間帯的にひとりで部屋に籠ったり、リビングのテレビとサウンドシステムで楽しめないので、せめてリビングでiPadで流しながらAirPodsで聴きながらご飯食べたりしよう、と。
昼間は娘を連れてレジャーと外食。眠った娘をベビーカーに乗せて食料調達して夕方に帰宅。
夕飯は大人の分はお弁当にして、娘のは作り置きのあり合わせ。
私の一番の目的は花總まりさんや古川雄大さんや加藤和樹さんなので、おそらく最近の曲目が入っている後半をちゃんと聴けるようにしよう。
ならばコンサート前半に夫に娘をお風呂に入れてもらい、後半にご飯食べられるようにしよう―
いつもなら全然普通にできるスケジュールなのに、こういう時に限って上手くいかないのが世の中の常。
コンサート開始30分くらいは私の傍で娘が遊んでいて、私も聴きながら一緒に遊んでいたのですが、いざ夫がお風呂に入れようとしたら急変。
「おふろいやぁ~! ママと遊ぶ~~~!!!」
とギャン泣き。
昼に相当ハッスルして遊んだのにお昼寝が浅かったのが原因で、疲れて身体がだるくて眠くて、ママは遊び半分で対応してるからご機嫌斜めに。
娘のスイッチが入ってしまい、あれもやる、これもやる、とにかくママと一緒にいる!抱っこ!!!となってしまい、ギャン泣きの娘を抱っこしたりなだめたりしながらAirPodsの音声だけを聴くスタイルに…
(こうなるとパパがあやすと逆効果になります)
もうコンサート楽しむなんて無理な中、とりあえず翌日劇場行くし、セットリストとトークぐらいは把握できれば…という気持ちで必死に聴いていたら

古川くんだけソロ1曲!?!?!?

今年のエリザベートが中止になったから、せめてトートパート1曲くらいあれば…と思ったら2曲も城田優くんで(城田トートは好きなんだけど)。
期待はしてなかったけど、花總さんと一緒だからミュージカル「マリー・アントワネット」のデュエット曲があれば昇天するんだけどなぁと思ってたら案の定無いし(知ってた)。

普通に配信見れてたら、名曲たちに浸れてたらまだしも、ギャン泣きの娘を必死にあやしながら追ってたから、もう単純に担当曲の偏りにのみ不満が出てしまいました。
必死に聴いてたのにこんな仕打ちかよ!っていう。

翌日の劇場では打って変わって

翌日8/15昼公演。
帝国劇場に赴いたのは昨年11月のTdVダンス・オブ・ヴァンパイア)以来です。
販売席数が半数になっているためいつもよりチケット代がお高めで、昨日と同じセットリストだけどどうかな…と思っていた開演前。
しかもProgram Aでも前半と後半で分担曲が異なるという情報も入り、今日(まだA日程前半)のチケット取るんじゃなかったな…と後悔しながら劇場に入ったのです。

が。

やっぱり劇場で聴くのは全然違うわ~!!!

同じセットリストなのに満足度が昨日の配信と天と地ほど違う。
もちろん初日で緊張が解れて出演者の皆様のパフォーマンスが良くなったのも一因ではありますが、

・劇場で生オケの音に浸かれる
・自分が見たい所を見ながら歌を聴ける

この2点があるだけで満足度が全っっ然違うのです。
この帝劇コンサート、東宝ミュージカルの歴史を辿るセットリストで、アーチ状の液晶?スクリーンが枠のように設置されていて、そこに初演時や歴代キャストの写真が映されるのです。
配信でもこの映像が映っている時、正面カメラ撮影でこの枠が入っていて見れるようになっていたのですが、

自分の意思で歴代キャストの写真を見る事を選ぶ

この行為があるからこそ、今そこのステージ上で歌われている名曲に想いを馳せる事ができるのだ、と思い知ったのでした。

劇場と配信の捉え方

私の初日は散々でしたが、他の日は結構平和に見る(聴く)事ができました。
他にも朗読劇は何件か配信で見てます。
今回こうやってほぼ同じコンテンツを配信で見て劇場で見て配信で見て…と繰り返して感じた事。それは

配信視聴だと骨組みに注意が行きがち

のかもしれない、という事。

劇場で観る場合、音響は劇場によりある程度保証されてます。
なので観客の意識は演目の中身と、演者のパフォーマンスの質に気が向くし、その質によって満足度が左右されると思います。
どんなクソ演目でも演者が良ければ満足度が高くなりがち。
だけど、配信だと音響は視聴者の環境によるのですが劇場>>>>家のケースが多数でしょう。
それ故に演者のパフォーマンスを視聴する時にある程度質が間引かれた状態で受け取る事になる上に、パフォーマンスの質がどうか、なんて言える状態にない(集中して見れない)事も…
見方もカメラワーク依存になるので、自分の感性で作品を見れない。 そうすると演目の中身、それも骨組み部分(台詞の言葉遣い、脚本の構成、コンサートならセットリストなど)にしか注意が行かないし、評価しようがないのかなぁ…と。

朗読劇を劇場や配信で見比べてみた時にどちらも楽しめたのは、演目の骨組み部分がしっかりしていて、あとはいかに演者の声の演技を聴き取れるか、で質が評価できたからなのだなぁと感じたのでした。

チケット料金について

配信は

e+(Streaming+)料金明細
チケット料金: 視聴券  3,800円 × 1枚
システム利用料: 220円 × 1枚 計 220円
合計金額: 計 4,020円

となり、劇場B席5,000円よりも安い価格設定。
前項で色々書きましたが

B席より安いならいいか

と思えるかどうかが配信の評価に繋がりそうです。
今回の帝劇コンサート配信はアーカイブ配信はありませんが、値段に見合ってると思いました。

一方、劇場の方のチケット代。座席半数しか販売できないから値上げは仕方ないのですが

ぴあプレリザーブS席料金明細(Quick Ticket)

チケット料金: S席  15,000円 × 1枚
システム利用料: 220円 × 1枚 計 220円
発券手数料: 110円 × 1枚 計 110円
特別販売利用料: 550円 × 1枚 計 550円
合計金額: 計 15,880円

e+先行抽選S席料金明細(スマチケ)

チケット料金: S席  15,000円 × 1枚
システム利用料: 220円 × 1枚 計 220円
サービス料: 770円 × 1枚 計 550円
合計金額: 計 15,990円合計

上乗せ料金に微妙な差…
e+のスマチケは使いやすいのですが、ぴあのQuick Ticketは今回初めて使ったところ、チケット表示の為にSMSで携帯に認証コードが送られてくるのですが、何度やってもSMSが届かない(笑)
携帯キャリア側の設定は何度も見直したし、他のサービスでの認証コードで受け取れなかった事はなく…何がいけなかったのかなぁ…
仕方ないので劇場窓口で紙券発行してもらいましたorz
認証方法は何通りか用意して欲しいです。

リセール期間について

結果的に大満足だったProgram Aの2日目ですが、リセールできるならしようかな…というところまでは考えました。
しかし、e+の先行抽選で購入したスマチケのリセール期間…

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e+スマチケのリセール受付期間
公演が8/15なのにリセール受付は8/5のみ!!
直前で体調不良になったらどうすんじゃい。
紙チケットでやり取りしなくて済むのが電子チケットの利点ではないの?
このリセール受付期間については今後見直して欲しいところです。
(ぴあのQuick Ticketは結構直前までリセールできたっぽいのですが、受付期間をメモするの忘れました)

開演時刻について

私は今回18時開演でもとりあえず配信画面を開くという事はできましたが、働いていたら18時は厳しいですよね~。
公演時間が休憩なしの2時間ですし、せめて配信の時だけ19時開演にずらす、などできたら良かったのにと思いました。
もしかしたら終演後の客席消毒の時間考えると18時開演でギリギリだったのかもしれませんけどね。難しいところです。

セットリストについて

・休憩なしの2時間にまとめなければいけなかった
・密回避の為にリハーサル時間をなるべく短縮しなければならなかった

こういう事情があるのは承知の上で、

Program A/Bの各日程前半・後半で歌い手が変わる編成は辞めてほしかった

です。
スペシャルゲストが出る回は仕方ないです。これは日時が告知されていますし、セットリストが変わるだろう事込みでチケットを取ります。
でも、それ以外の日に
歌い手が変わる=特定の人の曲数が変わる
というのは…
しかも4曲が3曲になるという程度ではなく、2曲が1曲になるとか1曲が2曲になるという変更…
Program AとBは配信を初回と最終回の2回やったので、配信対策なのかもしれませんし、Aは出演者が多くて2時間に入りきらない苦肉の策だったとは思います。
でも高いチケットを買って実際に劇場に赴くお客さんに対しては不親切に思いました。
今、ほいほいと連日劇場に行くのは憚られる状況なので、わざわざ劇場に行くならどこがいいか、配信スケジュール込みで考えに考えてチケットを申し込むわけです。
配信だって全部見れるとは限りません。
本編に関わる事ならばチケット買う前にそれとなく告知して欲しいし、配信対策をするならば本編ではなくオマケになるもので差別化した方が親切だろうと思いました。
というか、ABCでもっとセットリストが変わるかと思っていたので、その点は期待外れでした。でも同じ曲を歌い手が変わるので複数バージョン聴けたお得さもあり…うむむ複雑な心境…